ART COMMUNICATION
RESEARCH CENTER
ACOP

ACOP ART COMMUNICATION PROJECT

みる・考える・話す・聴くの
4つを基本とした
対話型鑑賞プログラム

ACOP / エイコップ(Art Communication Project)とは、「みる・考える・話す・聴く」の4つを基本とした対話型鑑賞教育プログラムです。美術史等の知識だけに偏らず、鑑賞者同士のコミュニケーションを通して、美術作品を読み解いていく鑑賞方法を提唱しています。
作品は、画家が筆を置いたときに完成します。しかし、作品の価値や意味はその時点から生成され、付加されていくものなのです。完成直後に「傑作」と言われた作品でも、時代を経て忘れさられたものもあり、逆に、非難と嘲笑を浴びながらも、その後「名作」となる作品もあります。なぜ評価は変わるのか?それは、時代が、価値が、そしてなによりも、みる人が変化したからです。みる人、つまり、鑑賞者こそが作品の価値=アート創造の重要な役割を担っているということです。だからこそ、作品と向き合い、様々な価値をそこに付加していける主体的な鑑賞者の存在が大切なのです。作品そのものが「アート」なのではなく、作品と私たち鑑賞者との間に立ち上がる不思議な現象、深淵で、すばらしいコミュニケーションが「アート」だと私たちは考えています。
京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センターでは、ACOPを通じて、アートを生み出すことのできる主体的な鑑賞者の育成に取り組んでいます。全国の美術館や学校との連携をはじめ、他大学との学際的研究や、様々な教育機関や行政、NPOなどとも連携し、生涯教育の分野でも講演やワークショップを実施しています。また、日本における対話型鑑賞の普及や質向上を目的に、実施者であるファシリテーターの養成や、各領域の実践者の交流や情報交換、技術研鑽のコミュニティの運営もおこなっており、アート・コミュニケーションのハブの役割を担っています。
そのほか、2012年度からは対話型鑑賞を応用した企業の人材育成や組織開発プログラムの提供、医療・福祉など対人援助職のトレーニングなど、対話型鑑賞をあらゆる人材育成の基礎となるコミュニケーション能力を涵養する方法論として、いわば鑑賞型のコミュニケーション教育の可能性を拡張する取り組みもおこなっています。

LATEST NEWS 最新のお知らせ

  • 2023.10.11【刊行のお知らせ】ここからどう進む?対話型鑑賞のこれまでとこれから アート・コミュニケーションの可能性
  • 2023.10.11【刊行のお知らせ】平野智紀 著『鑑賞のファシリテーション~深い対話を引き出すアート・コミュニケーションに向けて~』
  • 2023.10.11【申込終了】「大学生と学ぶ 対話型鑑賞ファシリテーション講座2023」受講生を募集します
  • 2023.10.11【予告】「大学生と学ぶ 対話型鑑賞ファシリテーション講座2023」開講のお知らせ
  • 2023.10.4新所長就任のご挨拶

2023.10.11

【刊行のお知らせ】ここからどう進む?対話型鑑賞のこれまでとこれから アート・コミュニケーションの可能性

本センターが主催し、2022年夏に開催されたフォーラム「対話型鑑賞のこれまでとこれから」をもとに書籍化された本を刊行します。フォーラム当日に行われた全8セッションの発表・議論を収録。フォーラム終了後に、モデレーターや登壇者たちによって更に行われた議論についても、加筆しています。本書は、初めての方はもちろん、フォーラムにご参加いただいた皆様にも読み応えのある1冊となっています。ぜひご一読ください。※9月2日以降に全国の主要書店で順次発売予定です。

『ここからどう進む?対話型鑑賞のこれまでとこれから アート・コミュニケーションの可能性』
監修:京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センター
編集:福のり子、北野諒、平野智紀
出版:淡交社
価格 : 2,750円(税込)
※アート・コミュニケーション研究センター 販売専用サイト(準備中)及び、2023年9月2日より全国の主要書店にてご購入いただけます。

 

内容紹介・目次
|はじめに| 福のり子
|一章| 対話型鑑賞の黎明期:日本→ドイツ→アメリカ 逢坂恵理子・福のり子
|二章| 美術館と対話型鑑賞 原泉
|三章| 学校教育と対話型鑑賞 北野諒
|四章| 科学/医療と対話型鑑賞 北野諒
|五章| ビジネスパーソンと対話型鑑賞 平野智紀
|六章| 対話型鑑賞の功罪:美的知覚の観点から 森功次
|七章| 対話型鑑賞ファシリテーターの育成と課題 伊達隆洋
|八章| 対話型鑑賞の今後 北野諒・平野智紀
|おわりに| 伊達隆洋

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2023.10.11

【刊行のお知らせ】平野智紀 著『鑑賞のファシリテーション~深い対話を引き出すアート・コミュニケーションに向けて~』

本センターの共同研究者を務めていただいている、平野智紀さん(内田洋行教育総合研究所 主任研究員)の書籍が刊行されました。平野さんには、本センターと本学アートプロデュース学科における対話型鑑賞の取り組みについて長年、観察参与や分析など多大なご協力をいただいています。本書にも是非、ご注目ください。


『鑑賞のファシリテーション~深い対話を引き出すアート・コミュニケーションに向けて~』
著:平野智紀(内田洋行教育総合研究所 主任研究員)
発行:あいり出版
価格:税込1,980円
仕様:A5並製/162頁

〜目次(内容紹介)〜
第1章 対話型鑑賞の課題
 1.1 対話型鑑賞とは
 1.2 鑑賞とは何か、ど究されてきたか
 1.3 問題の所在
第2章 深い対話を引き出すための視座
 2.1 知識構築としての対話型鑑賞
 2.2 知識構築を促すファシリテーション
 2.3 実証研究の目的と研究フィールド
第3章 鑑賞者同士のファシリテーション
 3.1. 本章の目的
 3.2. 実証研究の方法
 3.3. 鑑賞者同士のファシリテーションとは
第4章 美術史的情報の導入
 4.1 本章の目的
 4.2 実証研究の方法
 4.3 効果的な美術史的情報の導入とは
 4.4 本章のまとめ
第5章 結論:鑑賞のファシリテーション
 5.1 各章のまとめ
 5.2 深い対話型鑑賞とは
 5.3 本書の意義と課題

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2023.10.11

【申込終了】「大学生と学ぶ 対話型鑑賞ファシリテーション講座2023」受講生を募集します

2023年度受講生のお申し込み受付を終了しました。たくさんのお申し込みありがとうございました。

京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センター(以下ACC)主催「大学生と学ぶ 対話型鑑賞ファシリテーション講座」の2023年度受講生(4期生)を募集いたします。
今年で4年目を迎える本講座は、美術・博物館や教育現場だけでなく、ビジネスパーソンや医療従事者へむけた研修など、今や様々な分野で広く活用されている対話型鑑賞を、理論と実践の両面から本格的に学ぶオンライン連続講座です。

本講座には3つのプログラムをご用意しています。①講座(全8日間、実践含む、隔月開催)、②ファシリテーションの実践練習を行う定期練習会(任意参加、月2回開催)、③SNSを活用した情報交換や受講生の交流のためのオンラインコミュニティ。これら3つのプログラムをご活用いただき、鑑賞力向上とファシリテーションスキル習得を目指していただきます。また、本講座は講師に加え、本学で対話型鑑賞を学んでいる現役大学生がスタッフとして参加します。

 

実施概要

■ 開講日程|2023年7月8日(土)〜2024年3月31日(日)
①講座(必須参加)※全8日
[第1部] 2023年7月8日(土)〜9日(日):ファシリテーターになるための鑑賞スキル
[第2部] 2023年9月2日(土)〜3日(日):鑑賞を促すファシリテーションスキル 
[第3部] 2023年11月4日(土)〜5日(日):対話型鑑賞上級編 —「作品鑑賞」を深める—
[第4部] 2024年1月13日(土)〜14日(日):ファシリテーション上級編
※時間 :土曜13:00〜18:00/日曜10:00〜16:00(休憩1時間含む)

②定期練習会(任意参加)※全12日
開催日時(予定):第2火曜日(18:30〜20:00)・第4土曜日(10:00〜11:30)
2023年 7月22日(土), 8月8日(火),8月26日(土), 9月12日(火),9月23日(土),10月10日(火),10月28日(土),11月 14日(火),11月25日(土),12月12日(火),12月23日(土), 2024年1月9日(火)
【訂正のお詫び】日程に一部、誤りがありました。修正しましたので、改めて日程のご確認をいただきますようお願いいたします。

 

■講師・スタッフ
講師:伊達隆洋(アート・コミュニケーション研究センター所長/京都芸術大学アートプロデュース学科 准教授・学科長)
スタッフ:京都芸術大学アートプロデュース学科学生、アート・コミュニケーション研究センター研究員

■参加条件
全8日間すべての講座に参加できる方
定期および自主練習会で、実践練習に積極的に参加することができる方

■参加方法
オンライン(Web会議サービス Zoom)

■定員
25名 ※応募者多数の場合は選考とさせていただきます。あらかじめご了承ください。

■受講料
15万円(税込)

■お申込方法 

※本講座は募集を終了しました。お申込みいただいた皆様、誠にありがとうございました。
今年度も、国内外から定員を上回るお申込みがあったため、選考を行いました。
お申込みの際にご記入いただきましたメールアドレスに選考結果をお送りしております。ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

 

講座趣旨

対話型鑑賞とは、鑑賞者同士のコミュニケーションを通じてアート作品を読み解くことで、鑑賞に必要となる能力や、作品を鑑賞する際のリテラシーを育成する鑑賞教育の手法です。
子どもから大人まで、アートに親しんだことのない人でも参加することができ、鑑賞を通して観察力や思考力、コミュニケーションスキルなど、さまざまな能力の発達を促すことができることから、全国の美術館や学校現場で活用されています。また、近年は美術・芸術の領域を超えて、ビジネスパーソンや医療従事者の能力開発、さらにはコミュニケーションやコミュニティの創出など社会課題へのアプローチとしても広く一般に活用されるようになっています。
一方で、対話型鑑賞の理論や技術を専門的・体系的に学ぶことができる場が少ないこともあり、近年の急速な広まりに伴って実施者の理解不足や技術不足による誤解や、対話型鑑賞への批判も増えているのが現状です。
本講座は対話型鑑賞の基礎をなす理論と技法を体系的に身につけ実践経験を積んだファシリテーターの育成を目的に、源流となったニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発された鑑賞教育プログラムVisual Thinking Curriculum(VTC)、および後に開発者らが改良発展させたVisual Thinking Strategies(VTS)の理論や技法を学びながら、これらを日本に紹介した第一人者である福のり子(元ACCセンター所長)が日本で発展・改良した対話型鑑賞教育プログラム「ACOP/エイコップ(Art Communication Project)」の手法を学びます。
これからはじめるという方はもちろん、すでに現場において実践を続けられている実践者の皆様にも学び直しやさらなる研鑽の機会としてご参加いただきたいと考えています。

 

▶︎講師|伊達隆洋(アート・コミュニケーション研究センター所長/京都芸術大学アートプロデュース学科 准教授・学科長)

専門領域は人間科学・臨床心理学。心理臨床現場での実践を行いながら、人の持つ「自分」という感覚とコミュニケーションの関係を研究。2007年度より2年間、ACOPに参与観察者として参加。コミュニケーションという視点から、ACOPを通じて生じる人の変化について分析を行う。2009年京都芸術大学着任後は、学生への講義の傍ら、近年は美術館・博物館、教育関係者のみならず、企業においてACOPを礎としたセミナーを開催し、人材育成や組織改善に役立つとの高い評価を受けている。現在はACOPのファシリテーション・スキルを医療分野に応用しようという試みから看護教育などの医療従事者にまでそのフィールドを拡げ活躍中。

▶️学生スタッフ
京都芸術大学アートプロデュース学科 学生(ACOP2履修生)

▶︎注意事項
・Zoomのアカウントをご用意ください。取得方法はZoom公式ホームページをご参照ください。
・講座は原則、パソコンで受講いただきますようお願い致します。スマートフォンやタブレットの場合、機種やアプリの制限により鑑賞やファシリテーションの実践や、講座内で用いるオンラインサービスに対応できない場合がございます。
・インターネット環境について:有線LANでの接続を推奨します(Zoomミーティングが安定して利用可能な回線速度が必要です)。また、会社等のVPNを経由して接続している場合もオンラインサービスの利用が制限される可能性がございます。受講者様の通信環境による不具合については対応致しかねますので、あらかじめご了承ください。
・講座内の連絡や、受講生同士の交流・情報交換等にFacebookグループを活用します。個人アカウントをお持ちでない方は、ご用意いただく場合がありますので、ご協力をお願いします。
・主催者都合による中止を除き、お申し込み後の返金は致しかねます。
・本講座の様子は画像や動画で記録させていただきます。録画動画は、復習学習のため、受講生に視聴期限付きで提供いたします。また、本学webサイトや活動報告書等の広報活動に用いることがございますので、ご了承ください。

Q&A

Q. 対話型鑑賞とはVTSのことですか?
A.「対話型鑑賞」という名称は、90年代初頭、日本にVTCが紹介・普及される過程で日本独自に意訳された造語です。もとはVTC やそれに基づくプログラムを指す狭義の用語として用いられましたが、30年のなかでコミュニケーションが介在している鑑賞のスタイル全般に区別なく使われるようになっています。このことが現在、様々な混乱や誤解を生じさせる要因にもなっていますので、本講座ではこうした広義の対話型鑑賞ではなく、基礎となるVTC/VTSと、その発展応用であるACOPを扱います。

Q. 対話型鑑賞がMoMAで開発された鑑賞教育プログラムが源流というのは間違いだと聞いたことがありますが?
A. これは日本独自の名称に起因する混乱です。「対話型鑑賞」という用語はVTC/VTSが日本に普及される際に意訳として用いられた造語ですので、MoMAのプログラムが源流というのは間違っていません。他方、「対話型鑑賞」という言葉は、日本ではその後30年の間にコミュニケーションを介した鑑賞スタイル全般にまで用いられるようになっているため、こうした広義の意味で捉えるのであれば、鑑賞の際に対話がおこなわれていたケースはMoMAのプログラム以前からあったというのも間違いではありません。

Q. 参加者が自由に作品をみて自由に話すのにファシリテーターの技術は必要ですか?
A. 対話型鑑賞は参加者が自由に作品をみることを推奨していると説明されることがありますが、これは誤解もしくは説明不足です。対話型鑑賞は本来、作品鑑賞の土台となる体系的な観察や論理的な思考、これらを駆使するリテラシーといったことを身につけることを目指す教育プログラムとして開発されました。鑑賞者が好きなように作品をみることが対話型鑑賞の目的ではありません。もちろん、作品をどのように受け取るかは最終的に鑑賞者に委ねられますが、プログラムの実施者には目的や設計が必要です。連続的なカリキュラムを基に、鑑賞者のレベルに応じたプログラム設計や作品選び、現場でのファシリテーションを通じて鑑賞者の能力やリテラシー獲得をサポートできる技術が実施者には必要になります。

Q. 対話型鑑賞を美術鑑賞ではなくコミュニケーションを目的に活用する場合、ファシリテーションをわざわざ学ぶ必要はありますか?
A. 「コミュニケーション」という言葉が何を指しているかによると思います。参加者がとりあえず口を開く、発話するということをゴールにするのであればファシリテーターに求められるものはそれほど多くはないかも知れません(実際には「参加者がとりあえず口を開く、発話する」を最終目的に設定しなければならないほどコミュニケーションが困難な状況への介入には、むしろファシリテーターに高度な技術が求められます)。
鑑賞目的かコミュニケーション目的かという二分法で語られることがありますが、実施者が鑑賞を充実させることによって、参加者間により豊かな気づきや学びを対話から生じさせることが可能になりますし、充実したコミュニケーションを起こすことが鑑賞の充実には欠かせないため、両者は単純に切り離せるものではないと考えます。

Q. 対話型鑑賞のファシリテーション技術とは「3つの問いかけ」のことですか?
A. 「対話型鑑賞のファシリテーションは3つの問いかけだけ」という誤解が一部で流布していますが、VTC/VTSには中核となる3つの問いかけ以外にも重要な技法がさまざまあります。また、これらの技法は背景理論と紐付いているため、どのような場面で用いるかといった判断には背景理論の理解も重要になります。本講座ではVTC/VTSの理論と技法に加え、ACOP独自のファシリテーション技法も扱います。

Q. 対話型鑑賞は作品の見た目の印象を話してるだけで、作品を鑑賞したことにならないのでは?たとえばコンセプチュアルな作品を見た目だけ話しても無意味では?
A. イエス&ノーです。まず、対話型鑑賞は作品の見た目の印象を話すだけというのは誤解です。実際にはもっと掘り下げて作品を考察することで、コンセプチュアルな作品を題材にすることもできます。しかし、実際には見た目の印象を口々に話すだけの対話型鑑賞が多いのもたしかです。
また、対話型鑑賞は本来、繰り返し何度も経験することで次第に鑑賞のリテラシーが獲得されていくよう、背景理論に基づきどのようなレベルの鑑賞者にどのような作品をどのような順番で見せ、どのようなファシリテーション技術を用いるか、綿密にデザインした上で実施するものです。こうした前提が伝わらないまま、1回の対話型鑑賞を切り取って「あれは鑑賞ではない」と批判されている場合があります。他方、実施者もこうした前提を知らずにおこなっているケースが少なくないのは対話型鑑賞が抱えている大きな課題です。

Q. 講座受講後、対話型鑑賞ファシリテーターとしての資格や認定書はもらえますか?
A. 現在のところ資格や認定書はお出ししていません。対話型鑑賞の理論と技法を体系的に身につけ、実践経験を積んだファシリテーター育成という目的から、資格や認定書による裏付けを行っていく必要性も認識・検討はしておりますが、他方、日本に紹介され30年の間にこれだけ広義に普及しているなかで、資格や認定が正統性・真性性といったかたちで排他的に働いたり、建設的な議論や応用的・発展的改良を妨げることにもなりえることを危惧し、現在は資格認定をしておりません。
なんらかの肩書きをお渡しするということはできませんが、対話型鑑賞を本気で習得したい、ファシリテーションの技術を磨きたい、疑問や課題を解決したいといった実質的な学びを必要とされている方に向けた講座であるとご理解いただけましたら幸いです。
なお、受講後、本講座を受講したということを対外的にお話しいただくのはまったく問題ありません。

 

▶ 主催・問い合わせ

京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センター
(担当:吉原)

〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116
E-mail:info@acop.jp
Tel:075-791-9132(お問合せ対応:水・木・金曜日 10:00~16:00)

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2023.10.11

【予告】「大学生と学ぶ 対話型鑑賞ファシリテーション講座2023」開講のお知らせ

2023年度受講生のお申し込み受付を終了しました。たくさんのお申し込みありがとうございました。

 

京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センターでは、2023年7月より「大学生と学ぶ 対話型鑑賞ファシリテーション講座2023」を開講します。

◆対話型鑑賞の理論を学びながら、大学生と共にファシリテーション実践練習を行うオンライン講座です。

◆講座と並行して実施する定期練習会にご参加いただき、鑑賞者・ファシリテーターのスキルアップを目指します。

対話型鑑賞や、コミュニケーション・ファシリテーションスキル向上等に関心のある方々のご応募をお待ちしております。

※講座詳細およびお申込方法は5月中旬に本ページにて公開します。


[実施概要]  ※赤字更新しました(4/14)

■実施期間:2023年7月〜2024年3月31日(予定)
①講座(必須参加)全8日間
 日程:2023年7月8日(土)・9日(日)、9月2日(土)・3日(日)、11月4日(土)・5日(日)
    2024年1月13日(土)・14日(日)
 時間:土曜:13:00〜18:00 日曜:10:00〜16:00(休憩1時間含む)
②練習会(任意参加):定期練習会|第2火曜18:30〜、第4土曜10:00〜(各回1時間半程度)、および自主練習会(随時)

■参加条件:全8日間すべての講座に参加できる方
      定期および自主練習会で実践練習に積極的に励むことができる方

■参加方法:オンライン(Web会議サービスZoom)

■定  員:最大25名(要申込)

■受 講 料:15万円(税込)
 ※お申し込み期間は6月初旬~中旬を予定しています。
 ※応募者多数の場合は選考を行います。選考結果は6月中旬頃に発表いたします。

■講座内容(予定)
第1部( 7月):ファシリテーターになるための鑑賞スキル
第2部( 9月):鑑賞を促すファシリテーションスキル
第3部(11月):対話型鑑賞上級編 —「作品鑑賞」を深める—
第4部( 1月):ファシリテーション上級編

■ 講師:伊達隆洋(アート・コミュニケーション研究センター所長/京都芸術大学アートプロデュース学科 准教授・学科長)

■スタッフ
京都芸術大学アートプロデュース学科 学生
京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センター 研究員


▶前年度開催講座のレポートはこちらから 

▶お申し込みにあたりご留意いただきたいこと
− Zoomのアカウントを事前にご用意ください。取得方法の詳細は公式ページをご参照ください。
− 講座は原則、パソコンをご用意いただき受講いただきますようお願いいたします。
 スマートホンやタブレットでご参加いただいた場合、アプリの利用制限により、実践のプログラムや、利用するオンラインサービスが十分にご体験いただけない可能性がございます。
-インターネット環境は有線LAN接続を推奨します。
− 主催者都合による中止を除き、お申し込み後の返金はいたしかねます。
− 本講座の様子は画像や動画で記録させていただきます。本学webサイトや活動報告書等の広報活動に用いることがございます。

 

[主催・問い合わせ]
京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センター

〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116
E-mail:info@acop.jp
Tel:075-791-9132

お問合せ受付日時:水・木・金曜日(10:00~16:00)
担当:吉原

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2023.10.4

新所長就任のご挨拶

2023年4月より、伊達隆洋がアート・コミュニケーション研究センターの所長に就任しますので、お知らせいたします。


2023年4月より、前所長の福のり子先生に代わりましてアート・コミュニケーション研究センター所長に就任いたしました。
本センターは、対話型の鑑賞教育プログラム「ACOP」を用いて美術の分野からコミュニケーションの問題と「生きる力」の向上に資することを目的に2009年に設立されましたが、こうしたアート・コミュニケーションの重要性は現在の社会においてますます高まっています。近年の「対話型鑑賞」への社会的関心や広まりもあり、本センターが担うべき役割は大きなものとなっておりますので、その責任を果たせるよう尽力してまいります。引き続き、皆様のお力添えをいただけますよう心よりお願い申し上げます。

 

2023年4月
京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センター 所長
伊達隆洋

 

伊達 隆洋(だて たかひろ)
アート・コミュニケーション研究センター所長/京都芸術大学アートプロデュース学科 准教授・学科長

専門領域は人間科学・臨床心理学。心理臨床現場での実践を行いながら、人の持つ「自分」という感覚とコミュニケーションの関係を研究。2007年度より2年間、ACOPに参与観察者として参加。コミュニケーションという視点から、ACOPを通じて生じる人の変化について分析を行う。2009年京都芸術大学着任後は、学生への講義の傍ら、近年は美術館・博物館、教育関係者のみならず、企業においてACOPを礎としたセミナーを開催し、人材育成や組織改善に役立つとの高い評価を受けている。現在はACOPのファシリテーション・スキルを医療分野に応用しようという試みから看護教育などの医療従事者にまでそのフィールドを拡げ活躍中。

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