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2021年度受講生募集 「大学生と学ぶ 対話型鑑賞ファシリテーション講座」

2021.06.08

MUSEUMEDUCATIONBUSINESSOTHERS

※本講座は2021年5月24日に「大学生と学ぶ対話型鑑賞ファシリテーショントレーニング」という名称で告知したものです。

 

この度、京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センターでは、
「大学生と学ぶ 対話型鑑賞ファシリテーション講座」を開講します。開催期間は2021年7月10日(土)から2022年1月23日(日)です。

◆対話型鑑賞の理論を学びながら、ファシリテーターとしての実践練習が行えるオンライン講座です。

◆期間中、講師やスタッフから個別のフィードバックやサポートが受けられます。
◆定期的な対話型鑑賞会を企画し、ファシリテータとしてのスキルアップを目指します。

対話型鑑賞の本格的なファシリテーションに興味のある方は2021年度受講生としてご応募ください。本日より受付を開始しています。

■開講にあたって
「対話型鑑賞」とは、複数人で対話しながらアート作品を鑑賞する取り組みです。現在、学校教育現場やビジネスシーンを中心に加速度的に広がっています。美術の専門知識やアート作品に親しんだ経験がなくてもアート作品の鑑賞に興味のある方なら誰でも参加できます。
一方で、現在のような予測困難で複雑な社会(これまでの経験や既習の事柄では対応できない社会)を生き抜くスキルが身につくという点で、汎用性のある能力開発や教育の手段としての注目も高まっています。
これまで本センターでは、学校教育現場や美術館のみならず、様々な業種の企業や医学教育の場で対話型鑑賞を実践してきましたが、あまりに普及し過ぎたきらいもあり、開催者によって内容や捉えに差異が生じて来ていることも事実です。

そのため
「対話型鑑賞はいろんな人の意見が聞けることで作品の解釈がひろがって面白い」
「美術の専門知識がなくても楽しめた」
という好意的な評価がある一方で、
「鑑賞が自由にみて話すだけだとしたら、それって作品鑑賞になるの?」
「自由≒みたいようにみる、好き勝手にみる という状態だったら美術作品の鑑賞じゃなくても良いんじゃないの?」
という懐疑的・批判的な声を耳にすることも増えました。

このような意見は受け止めるべき評価であると本センターでは捉えています。それは、対話型鑑賞の実施者として向き合わなければならない課題であると考えているからです。

本講座は、対話型鑑賞のファシリテーターとしてのファシリテーション技術を磨く実践練習と併せて上記のような懐疑的・批判的な評価に応えることのできる「対話型鑑賞の背景理論」が学べる貴重なカリキュラム構成となっています。なぜこのような手法を取るのか、それは何のためなのか、という理論を知ることで、対話型鑑賞の根幹に迫っていただけると思います。

本講座の講師である伊達隆洋は心理学が専門分野で、2007年よりその豊かで深い知見を対話型鑑賞の実践と研究に反映させてきました。アート作品の鑑賞を足がかりにしながら、アートの奥深くて深淵な世界に皆様を誘います。

さらに講師に加え、京都芸術大学(旧称:京都造形芸術大学(現京都芸術大学))で本学が開発した対話型鑑賞プログラム「ACOP」を学んだ学生たちがメンタースタッフとして、受講者のファシリテーション習得のサポートをおこないます。ファシリテーションのトレーニングを学生自らも受講してきた経験を受講者の皆様と分かち合いながら、互いに学び合うことで互いを高めあうことができるプログラムとなっています。

■実施概要
期間:2021年7月10日(土)〜2021年1月23日(日)
オンライン登校日:2021年7月10日・11日、
            9月4日・5日、
            11月6日・7日、
         2022年1月22日・23日(全て土日)
         − 土曜:13:00〜18:00
         − 日曜:10:00〜16:00(休憩1時間含む)
開催方法:Zoomによるオンライン開催(お申し込みいただいた方に個別でURLをお送りします)
対象:全8日間の登校日に全日参加できる方
登校日以外にもファシリテーションの実践練習を行い、ファシリテーターとしてのスキルアップに励みたい方
定員:最大25名(多数の場合は先着順とさせていただきます)
受講料:12万円(全198日間)
申込方法:こちらからお申込みください。
申込期間:2021年6月8日(火)~6月30日(水)

受講料は決して安くはありませんが、昨年度は43名の受講者がありました。対話型鑑賞の普及に伴う、ファシリテーションへの関心の高まりを感じています。

▶︎ 講師
伊達隆洋(だてたかひろ/京都芸術大学 准教授)
2007年より対話型鑑賞の実践と研究に携わる。全国の美術館関係者や教育関係者への研修をはじめ、看護教育や企業での人材研修など、様々な領域で対話型鑑賞を応用した活動を展開している。京都芸術大学アートプロデュース学科学科長。アート・コミュニケーション研究センター研究員を兼任。

▶︎ メンタースタッフ
京都芸術大学アートプロデュース学科学生

▶オンライン登校日の内容
講座期間中、全8日間のオンライン登校日を設けています。内容は、以下の通りです。

オンライン登校日の内容(全て土・日)
【チャプター1(7月10日・11日):ファシリテーターになるための鑑賞スキル】
対話型鑑賞の基本/みる・かんがえる・はなす・きく/鑑賞体験(VTS、ACOP)/鑑賞における「事実と解釈」/鑑賞のための「ディスクリプション 」/「問い」を見出す/対話型鑑賞の実践とふりかえり/「鑑賞する」ってどういうこと?

【チャプター2(9月4日・5日):鑑賞を促すファシリテーションスキル】
ファシリテーションの基本/鑑賞を促す問いかけ(VTS、ACOP)/問いかけ以外の重要なテクニックとスキル/ファシリテーション実践とフィードバック/対話型鑑賞に適した題材/作品情報の位置づけ/上達のための課題抽出と練習方法

【チャプター3(11月6日・7日):ファシリテーション上級編〜作品鑑賞を深める〜】
「深い鑑賞」とは?/作品コンセプトの考え方/上級者向けファシリテーションスキル/現代アートの対話型鑑賞/

【チャプター4(1月22日・23日):ファシリテーション上級編〜鑑賞型の対話〜】
鑑賞型の対話/トレーニングのためのワークショップ(ブラインドトーク・聴く、応答するワーク)

受講生の皆様には、このオンライン登校日で得た気づき・発見をもとにファシリテーションの実践練習に取り組んでいただきます。それを繰り返すことで「より深い鑑賞」を促すファシリテーターになるための理論とスキルを身につけます。

また、本講座では、受講者のオンラインフォーラムをfacebook上に開設いたします。講座以降も受講者の継続的な交流の場として、ファシリテーション練習会の呼びかけや情報交換、課題解決の相談などにご利用いただけます。

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▶ 主催・問い合わせ
京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センター
担当:春日・辻口
https://www.acop.jp
Tel:075-791-9132 E-mail:info@acop.jp
〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116

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