2020年に予定されている大学入試改革。現行の大学入試センター試験は「高等学校基礎学力テスト(仮称)」「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の2つに再編され、各大学の独自入試においても「思考力・判断力・表現力」や「主体性・多様性・協働性」といった、従来の「知識・技能」に限らない、より広汎な能力が問われることになると言われています。
そんななか、近い将来の大学入試問題を予感させる、順天堂大学医学部の小論文課題が話題となりました。ある写真を解釈して論述するという形式なのですが、一読して感じられるように、ACOP・対話型鑑賞で行っている内容と酷似しています。
この例に限らず、東京大学・慶応義塾大学をはじめ、様々な大学で「答えが1つに限らない」課題を考えさせる設問が非常に増えて来ています。ACOPが育成する観察力・批判的思考力・コミュニケーション力・セルフエデュケーション力といった要素が、アクティブラーニングや入試制度など、教育界全体の改革と同期しはじめていることがうかがえます。