
全国の美術館や学校教育に広まっている対話型鑑賞。
子どもから大人まで、アートに親しんだことのない人でも作品を楽しむことができるだけでなく、鑑賞を通して観察力や思考力、コミュニケーションスキルなど、さまざまな能力の発達を促進することができる鑑賞法です。
そのため、近年は美術教育の分野を超えて、医療従事者のトレーニングやビジネスパーソンの21世紀型スキル取得の手法などにも広く活用されています。
対話型鑑賞がこうして普及する一方で、実施者であるファシリテーターの技術を学べる場や機会が少ないという声もよく聞かれるようになりました。
そこで今回、対話型鑑賞の基本から実際のファシリテーション技術まで、レクチャーと実践を交えて本格的に学べるオンラインセミナーを開催いたします。
本講座は講師に加え、京都芸術大学(旧称:京都造形芸術大学(現京都芸術大学))で対話型鑑賞プログラム「ACOP」を学んだ学生がメンタースタッフとして、受講者のファシリテーション習得のサポートをおこないます。ファシリテーションのトレーニングを自らも受けてきた経験を受講者と分かち合いながら、受講者と学生が違いに学び合うことができるセミナーです。
これから対話型鑑賞のファシリテーションをはじめるという方から、すでに実践しているけれど、なにか物足りない、もっと研鑽を積める機会が欲しいという方まで広くご参加いただけます。
▶︎ セミナーの主なテーマと内容
本講座は、対話型鑑賞のファシリテーションに必要な考え方や技術を、レクチャーやワークショップ、ディスカッションなども交えて学ぶ、全4日間(11月21日・22日、12月19日・20日)の連続セミナーです。
実際にファシリテーションも経験することができ、講師やメンタースタッフからの個別のフィードバックや助言を受けることができます。
【第1部(11月21日・22日):ファシリテーターになるための鑑賞スキル】
対話型鑑賞の基本/みる・かんがえる・はなす・きく/鑑賞体験(VTS、ACOP)/鑑賞における「事実と解釈」/鑑賞のための「ディスクリプション 」/「問い」を見出す/対話型鑑賞の実践とふりかえり/「鑑賞する」ってどういうこと?
【第2部(12月19日・20日):鑑賞を促すファシリテーションスキル】
ファシリテーションの基本/鑑賞を促す問いかけ(VTS、ACOP)/問いかけ以外の重要なテクニックとスキル/ファシリテーション実践とフィードバック/対話型鑑賞に適した題材/作品情報の位置づけ/上達のための課題抽出と練習方法
▶︎ 講師
伊達隆洋(だてたかひろ/京都芸術大学 准教授)
2007年より対話型鑑賞の実践と研究に携わる。全国の美術館関係者や教育関係者への研修をはじめ、看護教育や企業での人材研修など、様々な領域で対話型鑑賞を応用した活動を展開している。京都芸術大学アートプロデュース学科学科長。アート・コミュニケーション研究センター研究員を兼任。
▶︎ メンタースタッフ
京都芸術大学アートプロデュース学科学生
入江志保、奥西琴子、高野弥空、阿部春香、阿部リサ、猪野舞華、窪田愛弓、倉本ひかり、島村伊織、CHUNG KWANGWOOK、出川采、長谷川妙、堀川心、見上麻衣、向井寛
▶︎ お申し込み方法
下記のアドレスからお申し込みください。
https://acop-11211220.peatix.com/
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▶ 主催・問い合わせ
京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センター
担当:三重野
Tel:075-791-9132(平日9:00~17:30) E-mail:info@acop.jp